前回は杖のお話をしましたが、試された方はおられましたか?

今回も僕自身の体験に基づく持論なので信じるか否かはあなた自身です。

 

実例をひとつ

左方麻痺の方に歩行指導をお願いされ、お会いした時でした。

歩行も困難で、単座位でも腰に負担がかかり長く座って居れない方でした。

当然T字型の杖を使っておられましたが、立ち上がるときにも不安定な状態で介助が必要との事でした。水平移動は介助用車椅子を使われています。

 

先ず、座り方の指導をさせていただきました。

しばらく座ってお話していたのですが、腰は痛みますか?って聞いたら

「あら?痛くないわ」

うれしい言葉でしたねえ。

「お辞儀をするようにゆっくり立ち上がってくださいね」

少し補助をしましたが、杖無しで立ち上がってくださいました。

「あら?こんなに楽に立てたの初めて」

またまた嬉しい言葉を頂きました。

 

どうしてなのでしょうね。次回お話しますのでお楽しみに。

 

1,200mmの長さの丸い棒を渡して

「腕を約90度に肘から曲げてこの棒をそっと握って歩いてみてください」

ただ、これだけの言葉で今まで歩けた距離の倍を楽に歩かれました。

 

さて、ここからが本題です。

そっと握った棒は、握力を使わずに握っていただけなんです。

つまり、杖に頼らずに歩行したことになりますよね。

持っているだけで安心なのかな?

何事も体験が大切なので、みなさんも試してみてくださいね。

 

みなさんは、タオルを絞るときどうされていますか?

タオルを水平にして両手で横手摺を握るようにして絞っていませんか。

それともタオルを垂直にして縦手摺を両手で握るようにして絞りますか。

 

水平にして絞る方は、人差し指に力が入っていることに気がつきませんか。

しかも、しっかりと硬く絞れていないことがわかりますかねえ。

どちらにしても絞りにくいですよね。

 

次に垂直にして絞る方は、薬指を中心にして握ります。

しかも腕を曲げて握り、絞り終えたときは腕が伸びていませんか?

その上とても硬く絞れていることを実感してください。

 

なぜなんでしょうね。

 

人差し指を使うと力になり、肘から手首までしか使っていないことに気がつけばあなたはすばらしい感性の持ち主ですよ。

逆に、薬指を意識して使うと肩甲骨まで連動して使っているのがわかると思います。

さらに、肩甲骨を通して身体全体でタオルを絞っていることになります。

 

さて、先ほどの杖の握り方も同じで人差し指と親指にちからを入れて杖を握った場合はちからで握っているので疲れてしまいます。

薬指を中心に中指と小指を添えるようにそっと握ればちからじゃないので疲れませんね。

しかも、もち手が滑らないというところまで気づいていただければあなたはすばらしい感性を備えておられます。

 

今回の不思議発見!

先ず両手を握ってみてください。

その次に親指だけを伸ばしてください。

伸びますよね。

次に人差し指はどうでしょう。

中指はどうでしょう。

薬指は・・・あらあら?

小指も伸びますよね。

つまり、薬指は他の指と違って簡単に握って疲れない指なのかもしれませんね。

 

次回は、「腰痛になりにくい座り方や立ち方」を予定しています。